くらしのうみ

書くのが好きな人の、たいしたことない大事な日々と人生。

続・あんこ。それと田舎の話。

今週のお題「大人だから」

 

休みの日の月曜日。
朝食を兼ねた昼食は、ぜんざいにした。
田舎でついた餅がいっぱいあるのであの手この手で餅を食べている。
スーパーで買ってきたパウチの栗ぜんざいだけど、焼いた餅の上からどばっとかけたら豆が餅に乗っかって、贅沢な感じになって良い。
ほかほかと湯気があがっておいしそうだったので撮った。
使い込んだお椀がまたいい味出している(と言っておこう)。
あんこ、自分で炊いたらもっとおいしいんだけど。
小豆を植えても鹿が食べてしまって、自家製では作れなくなってしまった。
叔父はもう今年からは田んぼとお米やらないって言ってるし、いよいよ伝統が消えていくのだな。
こんにゃくの作り方も入院しているおばあちゃんしか知らない。
いちおうメモはとってるのだけど、作り方が分かってるから同じように作れるとは限らない。
こういうのは技の領域の話になってくる。
わさびの葉の浅漬けだって、何度教わって作ってみても同じ味を再現できなかった。
私はいわゆる外孫だから家は継げない。
結婚もしないしパートナーも必要としてないしね。なにより大阪が好きだ。
伯父はいずれ本家へ移り住むか何かするだろうけど、もう街に住んでて暮らしがあるから田舎のぜんぶは継がない。
なくなっていく。早く、今のうちに、帰れるときに帰らないと。考えないと。話さないとなあ。もう子どもじゃない。大人だから。
風邪で今年の冬をおじゃんにしたのは本当に惜しかった。
私も歳をとったんだ。