「次の職場」の説明を聞いたとき「つまらなくなっちゃうな」って少し思った。
見学してみてそれは確信に変わり、「楽にはなるけど、つまらないだろうな」と憂鬱になった。
選んでる立場じゃないので働きに行く。
だけどやりがいを感じながら続けていけるだろうか。
結論からいえば杞憂だった。
どんな仕事も現場に入ったら超重要。
単純に見えてもルールがあり、コツがあり、熟練度があり、そこにやりがいが生まれる。
職業に貴賤がないように、つまらない仕事なんかどこにもないんだと気づく。
もしも「つまらない仕事」があるとすれば、きっと自分勝手な心の中だけに存在するんだろう。
私の心はちょっとずつ立ち直ってきた。
派遣社員が「そういうもの」とはわかったうえで納得していたつもりでも、「もう要らない」と放り出されたことが、わりと堪えていたみたい。
ショックだった。落ち込んだ。あれこれと邪推をしたり、身近な人を疑ったり、嫌な考えに陥りそうになった。人に不要だと言われることは人を簡単に壊す。
だけどまたすぐ働き出したことで「辞める手間がはぶけたぜ!」と思えるようになってきたから不思議。
思い返せば、前の職場は好きじゃなかった。
話の通じない人たちと長い時間をともにするのはとても苦痛だった。
こんなことならもっと早く去れたらよかったね。
でも中にいる時って悪いなりに守られてると錯覚するから、そこから抜け出すのも勇気が要るしなかなか難しいよね。
自分にとっては「つまらない職場」だったってことだ。つまらない仕事はないけど、つまらない職場はある。矛盾するようだけど、残念ながら、そっちはあるのだ。
今の職場と仕事にはおおむね満足している。
これから何か出てくるのかもしれないけど、その時はその時だ。
やりがいを感じながら働けてるうちはだいじょうぶだろう。たぶん。
だいじょうぶじゃなくなりそうになったら早め早めに考えればいい。